霧ヶ峰とは？
長野県中部の茅野市、諏訪市、諏訪郡下諏訪町にまたがる火山の総称です。
最高峰は1,925mの車山です。車山山頂は気象レーダー観測所があり、360度の展望が素晴らしいです。
年間を通じて霧の発生が多いことで知られています。
某社の製品で同名称のエアコンがありますが、「霧ヶ峰」という愛称が付いたのは1967年からで、当時は壁掛けセパレート形エアコンのみを指す名称だったそうです。床置形は「志賀」「上高地」、窓用が「軽井沢」という愛称が付いていたとのこと。
その後、床置き用と窓用が生産終了になり、現在の某社のエアコンの代名詞となったとのこと。
なぜ、霧が多い？
霧ヶ峰高原には、明け方の上昇気流によって、諏訪湖から水蒸気を多く含んだ空気が運ばれてきます。諏訪湖よりも1,000m高い霧ヶ峰では、湖上より6度気温が低くなります。このため、急激に冷やされた水蒸気が凝結し、霧が発生します。
グライダー発祥の地？
霧ヶ峰高原一帯は上昇気流が発生し、グライダーの飛行に適しているので、日本のグライダー発祥の地としても知られています。
霧ヶ峰湿原の多様な植物
5月下旬にはコバイケイソウ、6月中旬にはレンゲツツジ、7月中旬にはニッコウキスゲといった植物が見頃になります。特にニッコウキスゲは、「ニッコウキスゲの道」と呼ばれる遊歩道が整備されているほどです。
ビーナスラインとは？
無料で走行出来る観光道路
長野県茅野市から、同県上田市の美ヶ原高原美術館に至る全長約76kmの観光道路です。
「ビーナスライン」の名は沿道にある蓼科山の山容を女神に例えたことに由来します。蓼科有料道路と霧ヶ峰有料道路を併せて呼ぶ愛称として1968年に公募で決まりました。この名称は無料開放後も継続して使用されています。
ビーナスラインは主に４エリアに分かれる
ビーナスラインは大きく4区間に大別されます。
- 茅野市街地 – 白樺湖間の蓼科高原エリア
- 白樺湖 – 車山 – 霧ヶ峰間の白樺高原・霧ヶ峰エリア
- 霧ヶ峰 – 落合大橋間の鷲ヶ峰・茶臼岳脇を通るワインディングロード区間
- 落合大橋 – 美ヶ原高原間の急勾配・最高所に至る区間
ワインディングロードと絶景を求めて全国から観光客が訪れます。
バイクやオープンカーが多い印象です。高原なので夏でも涼しく風を感じるにはもってこいのスポットですね。
霧ヶ峰車山肩駐車場に停めよう
標高約1,800mのビーナスライン上にあります。車山からのアクセスが抜群に良いです。
駐車台数は200台、無料で使用可能でバイオトイレもあります。
ただし、最盛期（夏場）は駐車待ちの車で渋滞します。
簡単、車山周回登山
駐車場から歩いて約30分、標高170mほど登ると山頂の車山に着きます。
登山道も整備されているのでとても登りやすいです。
今回は下山時に湿原を通る周回ルートを歩きます。
2017.8.12 1dayピークハント(2/3) 霧ヶ峰(車山) / cantaroさんの車山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
レーダー観測所が見えたら頂上
丸っこい白いボールが載ってる建物がレーダー観測所です。
これが見えたら山頂もすぐそこです。
車山山頂です。
標高1,925mですが、駐車場の標高が約1,800mなので約150mほどしか登ってません。
山頂は広く、平らな地形です。
実は「夏山展望リフト」で山頂まで行ける
山頂に来るとリフトがあるのが分かります。が、今回登ったルートとは逆方向からのアクセスです。
このリフトは白樺湖方面から山頂まで繋がっている「夏山展望リフト」です。
車山高原麓から山頂までリフトを利用した場合、大人一人往復2,400円なのでそれなりの値段ですが、体力を必要としないので気軽に絶景を観に来ることが出来ます。
リフトの詳細はリンク先を参照下さい。
外部リンク：車山高原>夏山展望リフト
夏山展望リフトに沿って登山道が整備されているのでとても歩きやすいです。
高い木が無いので遠くの景色まで見渡せます。
石段で整備された階段でとても歩きやすいです。
車山湿原を散策しよう
リフト沿いの道から分岐して車山湿原を歩くことが出来ます。
ここも道が整備されているので歩きやすいです。車山も見渡すことが出来ます。
湿原の反対側を見ると車山のレーダーの白い球体も良く見えます。
青い空がちらほら見えてきて「夏」って感じの景色になりました。
高山植物を観察しよう
車山湿原には多様な植物が自生しています。
遊歩道が整備されているのでゆっくり散策することが出来ます。
まとめ
- 霧ヶ峰車山肩駐車場を利用しよう。
- 車山は1時間ほどで周回できる。
- 「夏山展望リフト」で山頂まで行ける。
- 車山湿原を散策しよう。
ゆっくり歩いても1時間ほどで周回出来ます。危険な場所も無いので、初心者でも安心して登ることが出来ます。
