日本三彦山とは?
新潟県の弥彦山、兵庫県の雪彦山、福岡県の英彦山を合わせて三彦山といいます。これらは古より修練者の山として知られています。
英彦山とは?
旧豊前国である福岡県田川郡添田町と大分県中津市山国町にまたがる標高1,199mの山です。北岳・中岳・南岳の3つの峰があり、最高点は南岳(1,199m)にあります。
福岡県内では、大分県日田市との境にある釈迦岳(1,230m)、八女市にある御前岳(1,209m)に次いで3番目に標高が高い。
英彦山と書くのに「ひこさん」と読むけど「英」はなぜ付いた?
もとは「彦山」との表記でしたが、1729年(享保14年)、霊元法皇の院宣により「英」の字をつけ、「英彦山」になったと言います。
![cantaro](https://cankatsu.jp/wp-content/uploads/2022/04/face_20220416.png)
「えいひこさん」と呼んでしまいがちで、「英」は読まないのになんで付いているのか謎でしたが、歴史ある名称でした。
日本三大修験山とは?
英彦山(福岡県)・羽黒山(山形県)・熊野大峰山(奈良県)の三山を合わせてそう呼びます。
山の中腹720m近辺に英彦山神宮奉幣殿があり、中岳山頂には上津宮があります。
登山道概略
駐車場を起点に周回するルートがオススメです。このルートであれば英彦山神宮を参拝しつつ、南岳、中岳、北岳を周ることが出来ます。
2019.4.28_英彦山 / cantaroさんの英彦山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
別所駐車場に停めよう
無料で駐車可能です。30台ほど停められます。トイレもあり、登山口に近いので登山者はここに停める場合が多いです。
旧亀石坊庭園を歩き英彦山神宮の奉幣殿へ
駐車場の目の前に英彦山神宮参道があります。山登りの前に登山の安全を祈願するためにちょっと立ち寄りました。
![英彦山神宮参道の階段](https://cankatsu.jp/wp-content/uploads/2022/05/IMG_7811.jpeg)
![英彦山神宮参道](https://cankatsu.jp/wp-content/uploads/2022/05/IMG_7812.jpeg)
![英彦山神宮 奉幣殿](https://cankatsu.jp/wp-content/uploads/2022/05/IMG_7813.jpeg)
![英彦山神宮の水舎](https://cankatsu.jp/wp-content/uploads/2022/05/IMG_7814.jpeg)
![英彦山神宮 奉幣殿横の池](https://cankatsu.jp/wp-content/uploads/2022/05/IMG_7815.jpeg)
奉幣殿の奥から登山開始
奉幣殿の奥に登山コースの案内板があります。ここから本格的な登山の開始です。
登山道の途中に梵字岩への分岐があります。登山道は全体的に湿気があり、苔が綺麗です。
![梵字岩の標識](https://cankatsu.jp/wp-content/uploads/2022/05/IMG_7818.jpeg)
![苔むす森](https://cankatsu.jp/wp-content/uploads/2022/05/IMG_7820.jpeg)
![英彦山 登山道の大岩](https://cankatsu.jp/wp-content/uploads/2022/05/IMG_7819.jpeg)
南岳と鬼杉の分岐
南岳と英彦山の鬼杉の分岐の標識です。この分岐から南岳方面は急登が続きます。
鬼杉は山頂方面とは逆方向となり往復時間が惜しいため、今回は見送りました。時間に余裕があれば一見の価値はあると思います。
登山道にはマグマが急速に固まって出来た「木材石」を見ることが出来ます。
山頂が近づくと景色が開けて良い風景を見ることが出来ます。
![英彦山稜線からの景色 その1](https://cankatsu.jp/wp-content/uploads/2022/05/IMG_7823.jpeg)
![英彦山稜線からの景色 その2](https://cankatsu.jp/wp-content/uploads/2022/05/IMG_7825.jpeg)
英彦山南岳山頂
南岳山頂にはひっそりと三角点が立っています。見逃さなように注意です。
![英彦山 南岳の鳥居](https://cankatsu.jp/wp-content/uploads/2022/05/IMG_7828.jpeg)
![英彦山 南岳の三角点](https://cankatsu.jp/wp-content/uploads/2022/05/IMG_7829.jpeg)
英彦山中岳山頂
中岳山頂には展望台と英彦山神宮の御本殿(上宮)があります。
山頂は開けて広いスペースがあるので休憩の場所にも最適です。
ベンチとテーブルがあり、行程時間的に丁度お昼になっている場合が多いと思うので昼休憩にも最適です。
![英彦山(中岳)山頂](https://cankatsu.jp/wp-content/uploads/2022/05/IMG_7831.jpeg)
![英彦山神宮 御本社(上宮)と展望台](https://cankatsu.jp/wp-content/uploads/2022/05/IMG_7832.jpeg)
![英彦山神宮 御本社(上宮)](https://cankatsu.jp/wp-content/uploads/2022/05/IMG_7830.jpeg)
中岳と北岳の鞍部
中岳から北岳に行く行程で標高が100mほど下がります。
鞍部では振り返ると登ってきた中岳と南岳を見ることが出来ます。
![中岳と北岳の鞍部](https://cankatsu.jp/wp-content/uploads/2022/05/IMG_7833.jpeg)
![鞍部から見た中岳](https://cankatsu.jp/wp-content/uploads/2022/05/IMG_7834.jpeg)
英彦山北岳山頂
北岳の標識は風化していて読めなかったので、根元に手書きの標識が置いてありました。
![北岳山頂](https://cankatsu.jp/wp-content/uploads/2022/05/IMG_7835.jpeg)
![](https://cankatsu.jp/wp-content/uploads/2022/05/IMG_7836.jpeg)
苔むす森に癒されよう
北岳から降りてくる登山道は日陰がちで水分が多いので苔が沢山生えています。
足元が滑りやすくなっており、下山により足に疲れが出ていると思うのでバランスを崩して滑って転ばないように注意が必要です。
![苔むす森 その1](https://cankatsu.jp/wp-content/uploads/2022/05/IMG_7838.jpeg)
![苔むす森 その2](https://cankatsu.jp/wp-content/uploads/2022/05/IMG_7837.jpeg)
高住神社を参拝しよう
登山道の終点位は高住神社があるので参拝されるのも良いと思います。
水が豊富で、ここも苔が多いです。今川水源と呼ばれる場所があり、水が流れる様子に癒されます。
![高住神社登山道入り口](https://cankatsu.jp/wp-content/uploads/2022/05/IMG_7839.jpeg)
![高住神社参道](https://cankatsu.jp/wp-content/uploads/2022/05/IMG_7840.jpeg)
![高住神社の今川水源](https://cankatsu.jp/wp-content/uploads/2022/05/IMG_7841.jpeg)
九州自然歩道を歩こう
高住神社から駐車場に戻るには九州自然歩道を通ります。
すぐ隣に国道500号がありますが車の通りも多く、道幅も狭いのでこちらを歩く方が良いです。
杉林を抜けると開けた高原に出ます。ここは「鷹巣原高原」と呼ばれるところです。ここまで来ると駐車場までもう少しです。
![九州自然歩道の杉林](https://cankatsu.jp/wp-content/uploads/2022/05/IMG_7842.jpeg)
![鷹巣原高原](https://cankatsu.jp/wp-content/uploads/2022/05/IMG_7843.jpeg)
まとめ
- 別所駐車場に停めよう
- 英彦山神宮奉幣殿を参拝しよう
- 時間に余裕があれば鬼杉を見るのもあり
- 南岳、中岳、北岳を縦走しよう
- 高住神社を参拝しよう
- 九州自然歩道を歩こう
![cantaro](https://cankatsu.jp/wp-content/uploads/2022/04/face_20220416.png)
英彦山は水源が豊富で苔も綺麗で良いところでした。新潟県の弥彦山、兵庫県の雪彦山とは全く異なる雰囲気でした。