祖母山ってどんな山?
大分県と宮崎県の県境にある標高1,756mの山です。宮崎県の最高峰で日本百名山に選定されています。
祖母傾(そぼかたむき)国定公園とは
祖母傾国定公園という名称は、県境に位置する祖母山(標高1,756m)及び傾山(標高1,602m)に由来します。公園区域には他に大崩山(おおくえやま、標高1,643m)などを含みます。
「祖母傾縦走」として祖母山から傾山までの縦走は非常に魅力的なルートとなっています。
祖母の由来とは?
神武天皇が東征した際、紀州沖の海戦において台風で船が覆りそうになったが、その祖母の故国である祖母山(添利山、そほりやま)のほうを向いて祈念したところ、波が収まって難を逃れたという伝説があります。
山頂には山名の由来となった神武天皇の祖母・豊玉姫の祠が祀られています。
近くには「親父山」がある
宮崎県にある標高1,644mの山で親父岳とも呼ばれます。障子岳から西方に延びる稜線上にある山で、山頂からは祖母山、黒岳、古祖母山等を展望できます。
「親父」とは、熊の事を差し、かつては熊が生息・捕獲されていた事から名づけられたと言われています。
九州では熊は「絶滅」となっています。近年でも目撃情報はありますが、捕獲には至っていません。スギなどの人工林が増えた結果、熊の食べ物である木の実が取れなくなり個体数が減った結果、「絶滅」に至ったとのことです。
同じ理由で四国の熊も絶滅の危機です。徳島と高知の山間である剣山周辺に20頭程度を残すのみと言われています。
おすすめの登山ルート
祖母山には主に神原登山口、北谷登山口、尾平登山口の3つの登山口があります。
ここでは比較的登りやすいとされる神原登山口と北谷登山口からのルートを紹介します。
神原登山口ー国観峠ー山頂 往復ルート
神原登山口から山頂までは標高差1100m、登り3時間30分、下り3時間、総行程7時間(休憩時間含む)です。それなりの体力が必要ですが、登山道は比較的整備されており、危険な箇所も少ないルートです。
北谷登山口ー千間平ー国観峠ー山頂 往復ルート
北谷登山口から千間平ルートは山頂まで標高差620m。登り2時間30分、下り1時間50分、総行程5時間(休憩時間含む)です。祖母山の登山ルートとしては最短です。
北谷登山口へのアクセスについては高千穂観光協会のホームページにて詳細が記載されています。
道路改良工事に伴い、祖母山北谷登山口までの工事が行われていましたが令和4年5月27日をもって終了しました。
神原登山口から頂上を目指す
今回は山頂まで高低差があるものの、登山道が比較整備されている登山口を選択しました。
高低差はありますが、距離が短いので比較的早く下山出来ました。
2018.4.30 祖母山 / cantaroさんの祖母山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
神原登山口駐車場に停めよう
神原登山口の目の前に神原登山口駐車場があります。
駐車場までの道は舗装されていますが、道幅は狭いです
当時、駐車場が舗装整備されたばかりだったのでとても綺麗でした。
駐車場には綺麗なトイレもあります。
神原登山ルートの紹介
登り始めてすぐに滝を見る事が出来ます。水量が豊富なのが分かります。
登り始めてから30分くらいで五合目小屋に着きます。
が、五合目と言っても全然登ってません。この後、頂上まで約800mほど登ります。
「いのちの水」という名の水場がありますが、この時は水が溜まっているだけでした。
国観峠はとても広く、平らな場所なので休憩するのに良い場所です。
黒土の急登が滑るので注意
登山道の地面にはきめ細かな黒土となっていて、雨で濡れると溶けたチョコレートのような地質になり、とても滑りやすくなります。
というか実際とても滑るので、雨の日時や雨上がりは充分注意しましょう。
8合目から山頂まで傾斜がキツくなります。
山頂まで後少し、というところで9合目小屋への分岐があります。
標識が「Q」合目小屋となっているセンスが光ります。
山頂からの景色は良好
この時は薄曇りでしたが、山頂からは良い景色を見る事が出来ました。
下山していると太陽が出きました。木漏れ日が幻想的な登山道です。
登山道近くの滝も木漏れ日で幻想的な光景になっていました。
ここでゆっくりと休憩して癒されました。
まとめ
下山後にバックミラーを見ると祖母山が綺麗に見れました。
車を駐車して記念に一枚。先ほどまであの山頂にいたのが信じられない。登山後にたまに思う不思議な気持ちです。
朝早く登ったこともあり、道中すれ違う人は少なめでした。下山時は駐車場も埋まっていので人気のある山だと実感しました。