小豆島ってどんなところ?
瀬戸内海・播磨灘にある島であり、香川県小豆郡に属し、小豆島町、土庄町の2町からなり、人口は約2万8千人です。(2017年現在)
船でしか渡れない離島としては日本国内で最大の人口を有する島です。
寒霞渓
小豆島でも有名な観光地です。寒霞渓まではロープウェイも通っていて、紅葉の時期になると沢山の観光客が訪れます。
瀬戸内海の最高峰星ヶ城(817m)から西へ峰が続き、美しの原高原(777m)に至る。この山れいの南側は浸食が進み、傾斜も急で、長年の風雨による浸食をうけて奇峰となり、寒霞渓の絶景を作っている。
小豆島、豊島共に高い山が海岸にせまっているので、平地は少なく、わずかに海岸や川の流域に点在している。
参考:小豆島観光協会【公式】>小豆島ってどんな島?(基本・地勢・気候)
オリーブ
小豆島の名産の一つがオリーブです。島内にはオリーブという名称の施設が何ヶ所かあります。
オリーブが香川県に最初に導入されたのは、1908年、農商務省がイワシ、マグロ等の油漬け加工に必要なオリーブ油の国内自給を図るため、香川、三重、鹿児島の3県に依頼して試作したのが始まりとされる。
香川県では、小豆島西村にオリーブ試験地を創設し、119aに519本の苗木が植栽された。 3県のうち、小豆島のみが見事栽培に成功し、1910年には7㎏の果実を収穫、翌年頃から搾油が始まり、宮内庁への御用達や産業博覧会で入賞するなど、広くオリーブが知られるようになった。
初夏にオリーブの白い小さい花が咲き、夏の太陽を浴びて緑色の実がふくらみ、9月下旬からグリーンオリーブの収穫が始まる。10月下旬から11月にかけて実が紅紫色になり、紫色になり、黒紫色に変わる頃、油用オリーブの収穫が始まる。
参考:小豆島観光協会【公式】>小豆島ってどんな島?(産業)
他にも「醤油」や「石切場」などがありますが、それらは写真と共に後述します。
遍路
お遍路と言えば四国が有名ですが、小豆島にも存在します。お遍路ツアーもあるのでフェリーで鉢合わせる時もあります。
小豆郡誌などによると、小豆島八十八ヶ所霊場開創は、1686年で、四国八十八ヶ所の霊場になぞらえて創設したという。
当時、寺院だけでは数が足らなかったため、新たに堂庵を建立して現在の霊場を定めた。小豆島八十八ヶ所霊場は、行程が四国霊場の約10分の1の手軽さであることもあり、毎年多くの人が訪れる。
島の人々は、お遍路さんをお茶やお菓子、甘酒などでお接待して迎えた。この“おもてなし”の風習は、今も小豆島に残る。
参考:小豆島観光協会【公式】>小豆島ってどんな島?(歴史・大坂城築城・遍路・習俗)
以前、小豆島行きのフェリーに乗船した時に百人近くの白装束姿の人たちがいてビックリした事があります。
小豆島へのアクセス方法は?
本州、四国から橋梁、トンネルなどでつながっていない非架橋の島であり、空路が存在しません。船でしか渡れない離島です。一日に発着するフェリーの本数は日本有数です。
車両乗船可能なフェリーを運航しています。便数は四国側の高松港へ発着するものが最も多く、また運航時間も長いなど小豆島から行き来する際に利便性が高くなっています。そのほか、本州側からは岡山港、日生港、宇野港、姫路港、神戸港からのフェリーが現在運航しています。
太字の会社は旅客専用の高速船の運航もあり、運賃は大人1人当たりの片道旅客運賃です。
香川県側
- 四国フェリー・小豆島フェリー:高松港-土庄港(フェリー15往復/日、60分、700円)(高速船16往復/日、30分、1190円)※高速船は夜間便を含む。(夜間便は新型コロナウイルスにより運休中)フェリーは旅客乗船不可の危険物指定便を含む
- 国際両備フェリー:高松港-池田港(11往復/日、60分、700円)旅客乗船不可の危険物指定便を含む(不定期)
- ジャンボフェリー(通称:小豆島ライン):高松東港 – 坂手港(平日2.5往復/日、土曜・休日3往復/日、70分、700円) ※高松 – 神戸航路のフェリーが寄港
岡山県側
- 国際両備フェリー・四国フェリー:新岡山港 – 土庄港(8往復/日、70分、1090円)
- 瀬戸内観光汽船:日生港 – 大部港(5往復/日、60分、1050円)
- 小豆島豊島フェリー:宇野港 – 土庄港(7往復/日、89分、1260円)※豊島経由
兵庫県側
- 小豆島フェリー:姫路(飾磨)港 – 福田港(7往復/日、100分、1550円)
- ジャンボフェリー(通称:小豆島ジャンボフェリー):神戸港(三宮新港第3突堤) – 坂手港(平日3往復/日、土曜・休日4往復/日、180分、1990円(土曜・休日は500円、深夜便は500円(土曜・休日は1000円)を加算)) ※神戸 – 高松航路のフェリーが寄港
マメイチの総距離、獲得標高、タイムは?
総距離約100km、獲得標高約1,300m、タイム約5時間
総距離について
半島をショートカットするか否かで距離がだいぶ変わります。
今回の場合は「二十四の瞳映画村」がある半島をショートカットしているので、ここに行けば往復約11km追加です。
モデルルートは一周約82.4kmなので体力に応じてルート設定が可能です。
獲得標高について
小豆島はほとんど平坦な道がありません。外周なら峠道もありませんが、スタートからゴールまで小さな上り下りが続きます。
タイムについて
真夏の暑い時期に決行したので、熱中症防止のためかなり休憩しています。
日帰りだったため、帰りのフェリーの時間も考える必要がありました。
涼しい時期なら今回よりも1時間ほど早く一周出来ると思いますが、遠方から来られる場合は日帰りは勿体無いと思うので「ゆっくり周って小豆島で一泊。」という選択肢も良いかもしれません。
分岐点にはサイクリングルートの標識がある
道中、ルートの分岐点にはサイクリングルートの標識があります。
分岐点の道路にもルートであることを示すブルーラインがあるので目印にして進みましょう。ただし、一部表示が消えている場所もあるので、分からなかったらGoogleマップを見て確認するなどした方が良いと思います。
姫路港から福田港へ
今回は姫路港から「小豆島フェリー」を利用して出発します。
姫路港の駐車場はどこがベスト?
姫路港周辺の駐車場は主に3ヶ所あります。
最も近いが料金が高い「飾磨港第2駐車場」
最も遠いが料金が安い「姫路港駐車場」
ただ、「飾磨港第2駐車場」は休日は満車になる可能性が高いので、その場合は「飾磨港第1駐車場」に停めることになると思います。
駐車場 | 利用時間 | 利用料金 |
飾磨港第1駐車場 | 24時間 | 入場から30分ごと 100円 1日最高 2,000円 |
飾磨港第2駐車場 | 24時間 | 入場から30分ごと 100円 1日最高 2,000円 |
姫路港駐車場 | 24時間 | 1日 500円 |
乗船券を購入しよう
小豆島フェリー(株)姫路営業所にて小豆島行きの船券を購入します。
乗船券を購入したら小豆島行きのフェリーに乗船します。
第五おりいぶ丸、第三おりいぶ丸に乗船しよう
姫路港ー福田港を運行しているのはいずれかの船ですが、基本的な設備は同じです。
今回は「第五おりいぶ丸」に乗船しました。
ロードバイクで乗船しても安心なポイントが何点かあるのでご紹介します。
天候が良い時は展望デッキで景色を眺めながら過ごすことが出来ます。
船内は空調が効いているので快適です。
乗船時間は約100分ですが、快適に過ごすことが出来ます。
福田港に到着
姫路港から約100分で福田港に着きます。
福田港フェリーターミナルは和風の作りでとても綺麗な建物になっています。
小豆島の見どころ
新さぬき百景「福田海岸」
1968年に四国新聞社が明治百年・四国新聞創刊80年を記念して、読者投票を基に選定した香川県内の観光地・景勝地等の100選の中の一つです。
その名の通り、良い景色を見ることが出来ます。
記念に一枚。
明南海岸(南風台)
淡路島を遠方に望む海岸で、沖合には城ヶ島があり、干潮時には歩いて渡れます。
この道は「希望の道」と名前がついており、満潮で波立っていてもその下には道があり、時間がたてば道があらわれます。
高台からだと道が見えませんが、写真中央の城ヶ島までの道が表れます。
小豆島は醤油の名産地
小豆島には沢山の醤油工場があります。醤油工場が出来た理由は下記の通りですが、近くを通ると味噌や醤油といった大豆の良い匂いが漂っています。
小豆島は古代から塩が生産されていたが、江戸後期には生産過剰に悩まされ、しだいに衰えをみせてきた。 塩を大阪などへ運ぶ船の船頭たちによって、醤油醸造技術が学びとられ、塩に代わる産業として、醤油が企業化した。
温暖な気候が酵母菌の培養に適しており、主原料の塩が地元に豊富なうえ、大豆・小麦などの原料も、すでに発達していた海運業者の手で容易に運送できるなど、醤油産業が産声をあげる条件がそろっていた。
耕地が狭くて、農作物だけでは暮らしていけないという事情と、海上交通が盛んだったことによって、醤油産業が発達したといえる。
参考:小豆島観光協会【公式】>小豆島ってどんな島?(産業)
マルキン醤油記念館
醤油工場を改装した建物で醤油の製造方法や歴史を紹介する記念館です。しょうゆソフトクリームを販売する物産館が併設されています。
写真では分かりませんが、左右に工場があるので大豆の匂いが充満しています。
オリーブビーチ
対岸に田ノ浦半島を望む、波が穏やかなことが特徴の海水浴場です。
道の駅「オリーブ公園」も近くにあるので沢山の人が訪れています。
三都郵便局近くにある、いい感じの写真スポット
三都半島の県道250号を走っていると三都郵便局近くの突堤にいい感じの写真が撮れるスポットがあるので立ち寄りって撮りました。
Googleのストリートビューだとこんな感じで、先端の電灯が撮影ポイントでした。
瀬戸内国際芸術祭 sd10「境界線の庭」
小豆島は「瀬戸内国際芸術祭」の会場の一つなので島の至る所に芸術作品が展示されています。
ここもその一つです。
エンジェルロード公園に寄ろう
エンジェルロードは1日2回、干潮時に海の中から現れる砂の道です。
大切な人と手をつないで渡ると、願いが叶うと言われているロマンティックな場所です。渡る手前の弁天島を登ると「約束の丘展望台」があります。
2017年に中余島の手前に「立ち入り禁止」の看板と横断幕が設置されてニュースになりました。その後、看板や横断幕は撤去されたものの、現在は中余島より奥へは立ち入り禁止となっています。
エンジェルロード公園には駐車場や駐輪場があり、ロードバイク用のラックも設置して頂いています。
この日は干潮のタイミングと合わなかったので道はありませんでした。
世界一狭い、土渕海峡(どふちかいきょう)
全長約2.5キロメートル、最大幅は約400メートル。最狭幅は9.93メートルであり、世界一幅の狭い海峡として1996年ギネスブックに認定されました。
土庄町役場では、横断証明書(100円)を発行しています。
暑いので日陰で一休み
真夏のロングライドは熱中症になりやすく、この日も午後になってかなり暑くなってきました。
そこに丁度いい木陰と休憩所があったので、日陰で一休みです。
場所はここです。土庄港から発着するフェリーを眺めることが出来ます。
大阪城築城用の石切場がある
1583年から始まった大坂城築城用石を集めるため島内の数ヶ所に豊臣秀吉の重臣達を石奉行として、それぞれ屯宿させ石丁場には普請小屋を建て、採石にあたり、切り出された石は船や筏に積みこまれ大阪に運ばれたと言われています。
その後、徳川時代にも大坂城修築や江戸城修築に小豆島の石が大量に切り出され、この大坂城採石によって小豆島の採石技術は急速に向上したそうです。
道の駅 「大坂城残石記念公園」に立ち寄ると資料として残っているので見ることが出来ます。
瀬戸内観光汽船 フェリー乗り場
ここまで来ると約12kmほど漕げばコールなのですが、とにかく暑いので日陰と自販機を見つけたら休むようにしてました。
coke onに対応している自販機は小銭を取り出す手間無く携帯で処理出来るので助かります。
桟橋方面から弁天島、中之島を見ることが出来ます。
予定より1時間遅く福田港に帰港
本来予定していた到着時刻よりも1時間遅く帰ってきました。
というのも、暑すぎて休憩を取らないと熱中症の危険があったこと、体を冷やすのに休憩を長めに取らないといけなかったので思ったほどペースが上がりませんでした…
なので半周過ぎた頃に当初予定していた便より一本遅らせて帰ることを決断し、その浮いた時間でペースを落としてゆっくり行こうと考えました。
姫路港行きのフェリーから見る夕日が綺麗
フェリーの便を一本遅らせたおかげで見ることが出来た夕日です。
この時間になるとほとんどの乗客が展望デッキに出て記念撮影をしたり、静かに夕日を眺めたりしていました。
この景色を見ると「今日一日頑張った甲斐があったなぁ」と実感出来ます。
まとめ
小豆島は平地がほとんど無く、終始上り下りをしているので気がついたら獲得標高が1,000mを超えていました。
マメイチだと周回するだけで1日が終わってしまうので、遠方から来られる場合は小豆島で宿泊した方が良いと思います。
例えば一泊二日の場合、一日目はマメイチ、二日目は観光という感じで観光時間を含んだ方がより楽しめると思います。
今回は日帰りだったので立ち寄れたのは海岸線のみ。
それも数分だけだったので、宿泊した方がもっと余裕が出来ると感じました。